放射線治療ゆる ライフ

勉強のまとめ・子育て

昨日の地震にビビりながらも、地震保険はいらないので解約しようと思う理由

ことしは早くも梅雨もあけて、コロナ騒ぎも落ち着いたなーと

思っていたら

昨日の夜は地震があって肝を冷やしました。

沖縄で震度3ってなかなかないから思ったより揺れて、5月に引っ越したばかりですが3階にしてよかったなーと思いました笑。最上階はきっともっと揺れただろうし、沖縄でも地震が起こる可能性はあるっていうことを改めて考えさせられます。

新居入居前に何も考えず、銀行がいうがままに火災保険(10年)と地震保険(5年)に入ってしまいましたが、引越し後あるコミュニティに出会い最近勉強してみて、地震保険見直そうかなと考えていたのでタイムリーでした。

地震「本当に地震保険なくていいのか」

って言われているみたいで。笑

引越し前ならビビってそのまま契約続けたかもしれませんが、今なら「いらない」って言えます。

理由としては

地震保険は生活補償。最大でも火災保険の半額(うちだと500万程度)。

②損壊率に応じた補償。津波の損壊除くと東日本大地震では一部損壊(5%補償)が大部分。

③5%の補償だと50万程度しかない。50年間で一部損壊になる地震が来れば一応元が取れるけど。。。
 ⇒50年で起こるかもわからないし、来ても元が取れない可能性あるので50万なら自分で貯めて備えたほうがいい。
  地震来なければ自分で使えるお金になるし、投資すれば増やせる

④マンションなら不要。耐震しっかりしており、損壊なしかしても一部損壊程度。
 ⇒半壊とかなるような耐震構造だと、最上階の人死んじゃいますもんね。

 

ちょっと大きな地震があると、「備えなくては!?」と漠然とした不安が起こりますが、なんとなく保険に入るのではなく万が一に本当に役立ち、安心できるものなのかをしっかり考えていきたいですね。

 

今日は天気もよく、窓からの眺めも気持ちよくて

せっかくいい物件に引っ越しできたので、これから豊かで満足の行く生活にしていきたいなと思います。

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放射線治療専門医試験2019-6

下図の肺癌に対する2種類の体幹部定位放射線治療計画(最大線量の95%線量でD95処方をした95%計画,最大線量の70%線量でD95処方をした70%計画)で誤っているのはどれか。1つ選べ。

a PTVの平均線量は70%計画で有意に高い。

b PTV外の線量減衰は70%計画の方が急峻となる。

c 70%計画のMLC marginはPTV境界から+5 mm程度となる。

d 本腫瘍が全呼吸位相で胸壁に接する場合には 両計画ともGTVのD98は増加する。

e モンテカルロ法での計算結果にClarkson法でのMU値を入力した結果は両計画でPTVのD95は低下する。

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a.○:D95%=10Gy/FrとするとD95%=最大線量の90%(つまり最大線量は10*100/90=11.1Gy)
D95%=最大線量の70%(最大線量10*100/70=14.3Gy)

b.×⇒○:D95%(10Gy)からD0%(MAX線量)の幅が狭いほど急峻な分布となる。95%領域から内部に見ていくとMAX線量が高いのでグラフなだらかだが、PTV外の線量勾配の問題。PTV内部の線量は90%処方<70%処方なので1方向からの線量も70%処方の方が高いはず。そのため、線量勾配も急峻になる。

c:

d:

e:

 

参考文献見つけきれてないです。

探してアップロードします。。。。

放射線治療専門医試験2019-5

2019-5 電子線(β線)と生体との主な相互作用で誤っているのはどれか。1つ選べ。

a 衝突阻止

b 放射損失

c 制動放射

d 非弾性衝突

e 干渉性散乱

 

a-d.参照:
参照:荷電粒子と物質の相互作用 | 診療放射線技師国家試験 対策ノート
参照:http://www009.upp.so-net.ne.jp/kizu/housyabuturi.htm

 

e.コンプトン散乱のこと。X線と電子の非弾性衝突によって波長が入射波<散乱波となること。(エネルギーの移動があり、波長の変化がある散乱を非干渉性散乱というらしい)

放射線治療専門医試験2019-4

IMRTで正しいのはどれか。2つ選べ。

a ビームフルエンスを最適化する。

b フォワードプランニングを利用する。

c 高線量率ビームではMLC駆動が遅くなる。

d step and shoot法ではMLCが動きながら照射する。

e 通常照射よりMLC透過線量が吸収線量に与える影響は大きい。

 

a.○:フルエンス位面積あたりの放射線の量(参照:放射線の量と単位 - 医学物理学会)。IMRTは強度変調したビームを最適化している。ビーム強度の変調を行い最適化することによって照射野の中にでも位置によってあたる放射線量を変えているので、それをフルエンスの最適化というのであれば○かと。

b.×:インバースプラン(逆方向治療計画)
通常は①MLC、ビーム強度など⇒②計算⇒③線量分布ができる
IMRTは①線量分布(が頭の中にありそれに合わせ線量制限いれる)⇒②計算⇒③MLCやビーム強度調整、で最終的な線量分布ができる

c.×:高線量率だと必要線量に達する時間が短いので、細かい線量の分布の調整のためにはMLCが早く動く必要がある。線量率が高く、より細かい分布の調整が必要なplanだと、MLC速度が限界を超えてしまう。

d.×:照射⇒一旦止めてMLC変形⇒照射を繰り返して照射野内の線量強度を変える方法。
参照:http://.https://www.innervision.co.jp/ressources/pdf/innervision2016/iv201611_025.pdf

e.○:IMRTはビームを出しっぱなしにして、MLCの隙間から出た放射線で少しずつ絵(線量分布)を書いていくような照射なので通常より長い。そのため、あるOARの部分が0にしようとリーフずっと閉じていたとしても、照射野内にあるなら漏れた線量がわずかに当たるが、通常照射より長い分その影響は大きくなる。

放射線治療専門医試験2019-3

粒子線治療で用いないのはどれか。1つ選べ。

a ワブラー法

b 補償フィルタ

c リッジフィルタ

d スキャニング法

e フラットニングフィルタ

 

a.b.cブロードビーム法。
ワプラー法、らせんワプラー法にて照射野の放射線強度を均一にする⇒リッジフィルターでビームを深部方向に広げる。(ブラッドピークに厚みを作る)⇒患者毎の補償フィルター、コリメーターでブラッドピークを腫瘍の形状に合わせる。
ワプラー法:厚い散乱体で大きく広げたビーム(中央が強い)を円形に動かして照射野の線量を均一にする。(サーチライトを高速で円に動かして均一に照らす感じ。たぶん)
らせんワプラー法:上記だと散乱体が厚くエネルギーロスが多い。散乱体を薄くして細めのビームを螺旋状に動かして照射野の線量を均一にする。(細いサーチライト高速に動かして均一に照らす。たぶん)
参照:放医研ニュース No.89
参照:重粒子線治療の特長 | 重粒子線治療ガイドー医療従事者の方へ

d.○:細いビームを動かして照射。補償フィルターやコリメーターといった患者固有の道具作成不要。

参照:重粒子線治療の特長|重粒子線治療とは|大阪重粒子線センター

e.×:X線で用いられる 治療装置で発生したX線の強度は中央>>辺縁となってしまっているので、円錐状のフラットニングフィルターによって中央のX線を吸収して、照射野全体が均一な強度になるようにしている。 

放射線治療専門医試験2019-2

高エネルギーX線で正しいのはどれか。1つ選べ。

a 10 MVのピーク深は約1.5 cmである。

b 主に光電効果がビルドアップ効果に関与する。

c 高エネルギーになるほど前方散乱が少なくなる。

d 照射野が小さくなるほど最大線量は浅部に移動する。

e 物質へのエネルギー付与に最も寄与するのは二次電子である。

 

引用1:がん・放射線療法2017 第4章 3

a.×:引用1よりX線のPDD(Percentage depth dose)は6MVの場合1.5cmで最大(dmax)。dmaxに至るまでの距離(ビルドアップ領域)は高エネルギーほど深部に移動するとされるので、10MVでは1.5cmより深いはず。下図は4MVと10MVのPDD。

引用:ぎもんラド!!

b.×:X線により電子(一次電子)が発生。←光電効果。この電子が電子ビルドアップ(二次電子)を雪崩のように発生することで上記のビルドアップが生る。ビルドアップは一次電子⇒二次電子のことで、光電効果の後のことだという意図かと思います。

c.×:X線のエネルギーが大きくなるほど線束外への喪失が少なくなる(照射野の外への散乱線、後方散乱や側方散乱の減少、前方散乱の増加)。逆に透過物質が厚い、低線量では後方散乱、側方散乱は多くなる。

d.×:照射野サイズが大きくなるほど浅部へ移動する。引用1では二次電子の増加によってとされているが、調べてみると後方散乱の影響ともある。照射範囲が広いと中心にくる後方散乱線が多くなると考えるほうがわかりやすいように思います。

e.○:X線γ線は間接電離放射線で、吸収線量はX線γ線が直接与えるのではなく、発生した電子から与えられる。X線では選択肢bの解説のように発生した二次電子が最終的に吸収線量に寄与する。

 

 

最初勘違いしており、調べてみて最終的にこのように理解しました。間違いもあるかもしれませんので、お気づきの点ありましたらコメントいただけると嬉しいです。

放射線治療専門医試験2019-1

一次試験に落ちてしまい今年も放射線科専門医試験をうけるちょびです!

放射線治療専門医試験についても準備するために1問/1日ペースでコツコツやろうと思い、まとめとしてブログ始めました。

調べるのに時間がかかりすぎるものは一旦保留として一次試験後に更新予定です!

 

 

放射線治療専門医試験2019-1

線量体積ヒストグラム(DVH)で誤っているのはどれか。1つ選べ。

a 微分型表示がある。

b 複数の治療計画の比較に用いる。

c 直列臓器にPRVマージンを付与して評価する。

d 最大線量の近似値としてD98%を用いることがある。

e 積分(累積)型表示での相対的評価ではその領域全体を100%で表示する。

 

 

a 微分型表示がある。

  ⇒○、あんまりというか、まったく使ったことがないですが、表示自体は可能みたいです。結局積分表示の傾きのことだから、積分DVHでなんとなくわかるし、評価としてV○とかD○とかは積分の表示でみないといけないので。

 

b 複数の治療計画の比較に用いる。

 ⇒○、IMRTにするメリットがあるか評価するためにコンベの照射とDVHで勝負させたり、IMRTプラン物理士さんが作ったのと比較したりしています。

 

c 直列臓器にPRVマージンを付与して評価する。

 ⇒○、脳幹・脊髄とかにPRVマージンつけてDVH評価しています。

 

d 最大線量の近似値としてD98%を用いることがある。

 ⇒×、体積の98%(ほぼ全体)に当たる線量なので、PTVの全体がどのくらいの線量でカバーされているかを評価する。最大線量の近似値はD2ccとかD2%で評価。

 

e 積分(累積)型表示での相対的評価ではその領域全体を100%で表示する。

 ⇒○、絶対的評価は体積(cm3)での評価なのであっていると思います。