放射線治療ゆる ライフ

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放射線治療専門医試験2019-3

粒子線治療で用いないのはどれか。1つ選べ。

a ワブラー法

b 補償フィルタ

c リッジフィルタ

d スキャニング法

e フラットニングフィルタ

 

a.b.cブロードビーム法。
ワプラー法、らせんワプラー法にて照射野の放射線強度を均一にする⇒リッジフィルターでビームを深部方向に広げる。(ブラッドピークに厚みを作る)⇒患者毎の補償フィルター、コリメーターでブラッドピークを腫瘍の形状に合わせる。
ワプラー法:厚い散乱体で大きく広げたビーム(中央が強い)を円形に動かして照射野の線量を均一にする。(サーチライトを高速で円に動かして均一に照らす感じ。たぶん)
らせんワプラー法:上記だと散乱体が厚くエネルギーロスが多い。散乱体を薄くして細めのビームを螺旋状に動かして照射野の線量を均一にする。(細いサーチライト高速に動かして均一に照らす。たぶん)
参照:放医研ニュース No.89
参照:重粒子線治療の特長 | 重粒子線治療ガイドー医療従事者の方へ

d.○:細いビームを動かして照射。補償フィルターやコリメーターといった患者固有の道具作成不要。

参照:重粒子線治療の特長|重粒子線治療とは|大阪重粒子線センター

e.×:X線で用いられる 治療装置で発生したX線の強度は中央>>辺縁となってしまっているので、円錐状のフラットニングフィルターによって中央のX線を吸収して、照射野全体が均一な強度になるようにしている。