放射線治療ゆる ライフ

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放射線治療専門医試験2019-6

下図の肺癌に対する2種類の体幹部定位放射線治療計画(最大線量の95%線量でD95処方をした95%計画,最大線量の70%線量でD95処方をした70%計画)で誤っているのはどれか。1つ選べ。

a PTVの平均線量は70%計画で有意に高い。

b PTV外の線量減衰は70%計画の方が急峻となる。

c 70%計画のMLC marginはPTV境界から+5 mm程度となる。

d 本腫瘍が全呼吸位相で胸壁に接する場合には 両計画ともGTVのD98は増加する。

e モンテカルロ法での計算結果にClarkson法でのMU値を入力した結果は両計画でPTVのD95は低下する。

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a.○:D95%=10Gy/FrとするとD95%=最大線量の90%(つまり最大線量は10*100/90=11.1Gy)
D95%=最大線量の70%(最大線量10*100/70=14.3Gy)

b.×⇒○:D95%(10Gy)からD0%(MAX線量)の幅が狭いほど急峻な分布となる。95%領域から内部に見ていくとMAX線量が高いのでグラフなだらかだが、PTV外の線量勾配の問題。PTV内部の線量は90%処方<70%処方なので1方向からの線量も70%処方の方が高いはず。そのため、線量勾配も急峻になる。

c:

d:

e:

 

参考文献見つけきれてないです。

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